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◆引渡式の様子
2014年9月5日、アイメリーク小学校にて、平成25年度「アイメリーク小学校台風被害支援計画」の引渡式が執り行われました。式典には、当館より田尻大使、パラオ側よりソアラブライ教育大臣、レクライ上院議員、ゲマエス・アイメリーク州下院議員、オトベッド・ガッパン州下院議員、ギボンズ・ジュニア・ソンソロール州下院議員、レクライ・アイメリーク州知事、教育省関係者、テム校長、同校関係者等が出席しました。式典では、関係者によるスピーチ、リボンカッティングが行われました。
アイメリーク小学校は、アイメリーク州ゲレケヤイ村に位置する地域唯一の小学校です。昨年11月7日にパラオ北部を通過した台風30号の影響を受け、同校では1・2年生の教室屋根及び食堂屋根の一部が飛ばされ、食堂に隣接する屋根付遊び場の骨組みの一部も折れる被害を受けました。台風被害直後から、屋根付遊び場への児童の立ち入りは禁止され、屋根が飛ばされた教室に隣接する教室では、被害を受けた教室と電気系統が同一のため、電気が利用できず、児童は日中薄暗い教室で勉強をするなど、児童が利用できる学校施設及び学習環境が制限されてきました。
本件の実施により、被害を受けた教室及び食堂の屋根が再建され、屋根付遊び場が復旧されました。本プロジェクトの実施による迅速な学校施設の復旧工事により、児童が安全な環境で、台風被害以前の学校生活が送れるようになるとともに、十分な教育が受けられるようになることが期待されています。
引渡式が行われたこの日も、生徒たちは、制服と同じ赤いスクールカラーに塗られた屋根の下で、元気に勉強をしたり、遊んだりしている姿が見受けられました。
日本国政府は、昨年の台風30号の被害を受けた学校3校の再建工事を、総額5000万円以上をかけて草の根無償資金協力を通じて支援してきました。8月に、ガラロン小学校の食堂、及び再建されたカヤンゲル島のパラオ日本友好小学校が各学校に引き渡され、アイメリーク小の引渡式を持って、昨年の台風被害に係る3件全ての支援が完了しました。



◆アイメリーク小学校台風被害支援計画
2014年1月13日、首都マルキョクの大統領府にて、平成25年度「アイメリーク小学校台風被害支援計画」の署名式が執り行われました(供 与額14,660米ドル)。式典には日本側よりパラオを来訪していた石原環境大臣、田尻大使、またパラオ側よりクアルテイ国務大臣、マツタロウ駐日パラオ大使、ゲマエス下院議員、レクライ・アイメリーク州知事、ティケル教育省教育局長代理、テム校長等が出席しました。式典では、田尻大使とテム校長が贈与契約書に署名をし、石原環境大臣及びクアルテイ国務大臣が立会人として署名を行いました。
アイメリーク小学校は、アイメリーク州ゲレケヤイ村に位置し、児童数44名、教職員14名の地域唯一の小学校です。昨年11月7日にパラオ北部を通過した台風30号の影響を受け、同校では1・2年生の教室屋根及び食堂屋根の一部が飛ばされ、食堂に隣接する屋根付遊び場の骨組みの一部も折れる被害を受けました。屋根付遊び場は、倒壊する危険性も指摘されていることから、現在児童の立ち入りは禁止されています。また、屋根が飛ばされた教室に隣接する教室は、被害を受けた教室と電気系統が同一のため、電気が利用できず、児童は日中薄暗い教室で勉強をしています。したがって、同校では、現在台風被害により児童が利用できる学校施設及び学習環境が制限されています。
本件の実施により、教室及び食堂の屋根が再建され、屋根付遊び場も復旧されます。迅速な学校施設の復旧工事により、児童が1日でも早くもとの学校生活に戻れるようになることが期待されます。今回の台風30号に対する被害への草の根無償での支援は、昨年12月に署名された、「ジョン・エフ・ケネディー小学校再建計画」及び「ガラロン小学校台風被害支援計画」に続き、本件で3件目となります。3件の小学校支援への総額は、5000万円を超えました。
パラオにおける草の根無償資金協力は、1999年に開始され、教育・医療・環境分野を中心とした案件がパラオ全土で実施されてきました。本件は当国において実施する50件目の案件となります。引き続き、草の根レベルの開発プロジェクトに柔軟かつ迅速な支援を行うことを目指していきます。


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